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令和5年の大賀ハス日誌

「府中はハスのメッカなり」これは、ハス博士の大賀一郎博士の言葉です。大賀博士の蔵書は当館に寄贈され、現在では当館の特別文庫の一つ、『大賀文庫』となっています。
当館でも府中市内の蓮池で大切に守られてきた大賀蓮の蓮根と和歌山の大賀蓮保存会からいただいた蓮の実から花を咲かせようと、2007年春より図書館有志で大賀蓮を育てています。
成長記録写真をのせていますので、是非ご覧ください。
 

 


 

大賀ハス日誌 2022年はこちら

大賀ハス日誌 2021年はこちら

大賀ハス日誌 2020年はこちら

 

 

2023年9月6日

梅雨が明け、暦のうえでは秋となりましたが、まだまだ酷暑の日々です。


葉はこの1か月でぐんぐんと伸びていき、最終的に人の腰くらいまで生長しました。昨年よりは明らかに育っていると思います。8月中旬で生長はほぼ止まり、一部の葉は枯れ始めています。

 今までは立った状態で水面の様子が確認できましたが、葉が多く茂り、しゃがみこまないと見られないようになりました。猛暑続きのため、たった1日で鉢の水がかなり減ってしまい、水やりは頻回行っています。雨の日の水やりは雨に任せていますが、土砂降りの日ですら大して水は増えず、結局人の手で毎日満杯まで足しています。

 

ハスの花は残念ながら今年は咲くことはなく、芽を出すこともありませんでした。手入れの方法等を試行錯誤したものの、4年連続で開花しませんでした。

 

これをもって今年の大賀ハス日誌を終わりといたします。来年は土を替えずに栽培する予定です。

 

2023年7月13日

梅雨も後半にさしかかり、本格的な夏も間近というところです。

 

梅雨前半と比べると晴天の日が多かったせいか、生長のスピードが上がったように感じられます。立ち葉が殆どの鉢で見られ、6月下旬から一気に育っていった印象です。葉の育ち具合だけでいえば、昨年よりも良いように思われます。

 

一方写真のとおり、左から2番目の鉢は目立つような立ち葉が出ておらず、他よりも明らかに育っていません。一番左はきちんと育っていることから、レンコンか種かはあまり関係ないと思われます。また、日当たりの条件はどれも同じです。

何が違うのだろうかと調べたところ、この鉢だけ藻が大量に生えていました。藻が生長を阻害していると考え除去を試みましたが、増えるスピードがかなり速いうえに、藻がハスに絡みついて取れないため、完全な除去はできていません。手間のかかる作業ですが、他の鉢と同じように育ってくれるよう祈りつつ、手入れをしています。

ほぼ毎日このような感じで藻を除去しています。

<左から2番目のハス 水を溢れさせると藻も流れ出てきます>

 

先月末より郷土の森博物館の大賀ハスが見ごろを迎え、他県の施設でも大賀ハスが開花したというニュースを最近耳にします。残念ながらつぼみの出る兆候は現在見られませんが、完全に開花時期を逃したわけではありません。

今の生長スピードが持続し、今年こそ開花するよう祈りたいと思います。

 

2023年6月26日

梅雨の季節になりました。

全体的に葉の数が増え、また大きくなり、昨年同様の生長が見られます。

 ほとんどが浮き葉ですが、比較的成長の早い右側2つの鉢(種から育てたもの)では、茎が伸びた葉も見られます。しかし、鉢の縁にもたれかかるような伸び方をしており、正直「立ち葉」とはいえません。これから真っすぐ伸びてくれるのでしょうか。

何かで支えないと直立しません

<右から2番目のハス 周りの葉を動かしても倒れてしまいます>

 また、昨年にはなかった問題も発生しています。あまりに小さいため写真にはうつっていませんが、水中に米粒半分くらいの砂粒のようなものがうごめいています。

 最初は水やりや雨風で鉢の中の土が巻き上げられたのかと思いましたが、一切何もしていない状態でも不規則に動くのが確認できたため、土や砂ではありませんでした。

 そこで調べてみたところ、ミジンコの一種であることがわかりました。昨年はいなかったため、発生源は不明です。ハスの食害といったことはないものの、大量に発生して水が濁っており、水中の酸素や栄養を吸ってハスに行き届かない可能性があったため、駆除することにしました。

 駆除の方法としては水の完全入れ替えや塩素殺菌が有効のようですが、どちらもできる環境にないため、大量の水やりを行い、ミジンコを追い出しています。これはコケの除去も兼ねています。水やりを頻繁に行うことでミジンコの数は減り、コケも減ったことで、緑茶のような色をしていた水が透明になっていき、底の土が確認できるようになりました。

弱めのシャワーにして、土が巻き上がらないように水やりをしています

<水やりの様子>

 本来毎日手入れをすべきところですが、雨天が続き手入れのできない日が多く、状態を維持するのに悪戦苦闘の日々です。

来月にはつぼみが出てくれるといいなあ、と期待をしつつ、世話を続けていこうと思います。

 

2023年5月24日

今年も、図書館で育てている大賀ハスの芽が出始めました。

左側2つがレンコンから、右側2つが種から育てた鉢です。

4月12日のハスの様子

<4月12日のハスの様子>

 

   4月13日時点で、全ての鉢で葉が開いていました。温暖な日が続いているせいでしょうか。昨年と比べると、若干生長が早いように思われます。一方、コケの生えるスピードも昨年より早く、茎や土の状態が見えづらくなっています。写真にはうつっていませんが、黄緑色の液体のようになることもあります。コケを追い出すように多めに水やりをしていますが、水の濁りが若干改善される程度です。肥料の量や水やりのタイミングなど、色々考えながら育てています。

 

5月1日のハス 一番右 水やり後

<5月1日のハス 一番右 水やり後>

    今冬鉢の土の入れ替えを行いましたが、その直前にあった大寒波により、鉢の水が完全に凍りついてしまいました。ハスは寒さに強く、水が凍った程度ではあまり影響がないですが、根まで凍ってしまうとそのレンコンは使えなくなってしまうため、皆心配していました。しかし、ダメになっていたのは一部のみで、結果として大きな影響は無く、無事植え替えに成功しました。

   ここ数年花が咲いていないため、今まで以上に工夫をこらしていく予定です。今年こそ花が咲くよう期待したいところです。

 

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