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大賀ハス日誌

「府中はハスのメッカなり」これは、ハス博士の大賀一郎博士の言葉です。大賀博士の蔵書は当館に寄贈され、現在では当館の特別文庫の一つ、『大賀文庫』となっています。
当館でも府中市内の蓮池で大切に守られてきた大賀蓮の蓮根と和歌山の大賀蓮保存会からいただいた蓮の実から花を咲かせようと、2007年春より図書館有志で大賀蓮を育てています。
成長記録写真をのせていますので、是非ご覧ください。
 


 

大賀ハス日誌 2023年はこちら

大賀ハス日誌 2022年はこちら

大賀ハス日誌 2021年はこちら

 

2024年9月3日

お盆も過ぎましたが、まだまだ猛暑で、秋に入る気配すら感じられない日々が続いています。

ハスは8月に入ったあたりで成長がほぼストップし、枯れ葉も増え始めています。結局花については、芽が出る兆候すら見られませんでした。

                                               

全体的に干からび始めた印象です

                         <8月20日のハス>

昨年の成長具合と比べると、葉の成長が若干良かったこと、苔や藻の発生がほとんど見られなかったことが改善できた点だと思われます。
これをもって今年のハス日誌を終了といたします。
花が咲かなかったということは、まだまだ改善の余地はあります。秋冬でアイデアを練りつつ、来年に向けてハスの根(蓮根)の養分を蓄え、新しい土で植え替えを行い、来春に備えたいと思います。

 

2024年7月25日

短い梅雨が明けました。葉は引き続き成長し、人の腰ほどにまで伸びた茎もあります。まだこれから葉が開いてくるものも見られました。
 

この後順調に成長しました

                       <7月8日 一番左の鉢>

一方で、病気にかかったと思われる葉があったため、それについて切除を行いました。

かなりの葉を切除しました

                     <7月15日 切除後の全体の様子>

そして花ですが、現時点でも芽は出ていません。既に開花シーズンは終盤を迎えているところですが、わずかな望みを託して、もう少し待とうと思います。

 

2024年7月2日

6月も後半に入りましたが、やっとやっとの梅雨入りです。むしろ、これまでが梅雨明けの夏本番のような感じすらしていました。

5月末に2度目の追肥(肥料を追加する)を行いました。前回と比べて、1.5倍ほどの肥料を与えています。写真のような感じに成長しています。

以上を踏まえ、遮光シートをかぶせることにしました。

網状のシートで、風や光はそれなりに通します

<遮光シートをかぶせた様子>
 

なお、肝心のハスのつぼみ(花芽)ですが、まだ出ていないようです。既に開花シーズンに入っていますが、梅雨に本格突入すれば出てくれるでしょうか。
梅雨入りして雨が続くと手入れが難しいため、できることは今のうちに準備して、成長を待ちたいと思います。

 

2024年5月19日

今年も大賀ハスの芽が出始めました。

肥料を入れていなくても同じような感じです

<4月20日のハス>

4月10日前後に葉が見え始め、4月下旬では写真のとおりの感じですが、昨年と生長具合に差が無いように見られます。
実は、今年から肥料をよりハス栽培に適したものに変え、3月末に1回目の施肥(肥料を与える)を行っています。しかしこのような状況を考えると、肥料に大した効果は無かったとも言えそうです。
そのため、4月末に行った2回目の施肥では、1回目と比較して約2.5倍の肥料を与えてみました。

するとどうでしょう。ゴールデンウイーク後半に入ったあたりから生長がどんどん進みました。この時点で真ん中の鉢には立ち葉が確認できます。

昨年と比べると1か月相当は生長が早くなったように思います。ひとまずは「成功」と言えそうです。

ここ何年も花が咲いていないことを踏まえ、秋冬の間に大賀ハスの栽培方法について色々と調べてみました。少なからず情報が見つかりはするものの、郷土の森公園のような大規模栽培を前提としたものがほとんどで、当館のような小規模栽培にそのまま当てはめるのは難しい感じでした。
今年は色々調べた結果を踏まえて栽培を行っていますが、実験的な要素をそれなりに含んでいます。正直、肥料が多いのかまだ足りないのかもわかりません。次回の施肥では肥料の量を更に増やす予定ですが、それでどうなるのかは未知数です。

日々の観察を欠かさず、開花目指して育てていきたいと思います。

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